12月6日から9日までパシフィコ横浜で「Internet Week 2005」が実施された。2日目は「IPv6 DAY」と位置づけられIPv6を中心としたカンファレンス「IPv6 Technical Summit 2005」が開催された。
開会にあたって、株式会社インターネット総合研究所代表取締役所長の藤原洋氏と、株式会社インターネットイニシアティブ取締役副社長の浅羽登志也氏が基調講演を行った。
藤原氏は「IPによって変わるメディアビジネスのパラダイム」というテーマで、インターネットの技術発達と、それによってコンテンツビジネスがどう変化していくかを語った。
藤原氏によればl今インターネットと放送業界でおきていることを以下の5つに集約できるという。パソコンのためのインターネットが、ユビキタスコンピューティングとデジタル家電の登場によって変化しつつある。年齢、性別を超えて普及しているブロードバンド。通信事業者がインフラのみならずコンテンツ事業も行うトリプルプレイ。モバイルの主役がケータイからワイヤレスブロードバンドへと移行。放送のIP化。
これら5つの出来事に加えて、2010年にはコンテンツ産業の市場規模が現在の10兆円から15兆円に増加するとの見込みを踏まえて、これからの5年はインターネットにとって新たなビジネスチャンスの到来だと締めくくった。
続いて登壇した浅羽氏は「インターネットの挑戦」と題して、現在のインターネットが直面している課題について講演した。
冒頭で、さまざまな通信技術の世帯普及率が10%に達するまでの年数を示した。これによれば電話が76年掛かったのに対して、インターネットはたったの5年しか要しておらず、まさにドッグイヤーどころの速度ではない。
しかし、インターネットの急速な普及は、パソコンの低価格化による普及という社会条件や、ISP事業者の努力もあったが、すでに電話回線が全国に普及していたからこそのものだという。
この、既存のインフラを利用してのインターネットの普及期をもって浅羽氏は「すねかじり期」をフェーズ1と名付け、またこれからの「ひとり立ち」期をフェーズ2として、現在はフェーズ1とフェーズ2の過渡期であるとした。
そして、フェーズ1は電話を初めとするレガシーな技術に基づいており、インターネットが独り立ちするためには、今使っている技術をそのまま使い続けては実現できないという。IPv6は、このフェーズ2を担う技術とならなければいけないが、まだ足りない部分もあるかもしれない。
はやくこの移行を完了するためにも、IPv6に足らない部分があるとしたら早急に埋めなければならず、そのためにも今起きている変化の技術的なポイントを押さえることが大切だ、とまとめた。
※基調講演のプレゼンテーション資料は以下のページからダウンロードできます。
IPv6 Technical Summit 2005
http://www.e-side.co.jp/ipv6summit2005/ja/program.html


