Interopでは毎年、キーマンによる基調講演や、その分野の第一人者によるカンファレンス、そしてさまざまなベンダーや事業者によるブース展示などが華々しく行なわれている。しかし、Interopにおける最大の展示は、実はInterop会場に臨時で敷設されるネットワーク「Show Net」だ。
そのShow Netの構築・設計をおこなったNOC(Network Operation Center)チームのメンバーである、奈良先端科学技術大学院大学教授の山口英氏が、今年のShow Netの特徴を解説してくれた。
そもそも、Interopの名前の由来は「InterOperability=相互接続性」であり、さまざまなネットワークデバイスベンダーが自社製品を持ち寄り行なった相互接続テストの成果が、このShow Netである。
そして今年のShow Netのテーマは「INTERNET EVOLUTIONS」。これはInterop全体のテーマ「THE Internet」Internetそのもののこれからを示す、というものを受けてShow Netチームが示す「Internetの進化系」だ。
そして、具体的な特徴は「ブロードバンドの飽くなき追求」「IPv6 Ready」「Multicast」であり、この1~2年のうちに実用化される技術を積極活用し、現在のネットワークに対して突きつけられている社会的な課題への回答を提示している。
展示ホールごとに設置された中継ポイントとなる「POD」。単なる回線を分配するハブではなく、ルーティング、モニタリング、パケットダンプなど、高度な管理を行なっている。
|
デバイスの集積度が上がったことで、PODも年々小さくなっている。今年はほとんどのPODがラック2つに収まっている。
|
山口氏の後ろのゲートに敷設されているのがShow Netとインターネットを接続する回線。幕張と大手町との間を40Gbps×1本、10Gbps×5本の合計90Gbpsの回線で結んでいる。
|
NOCと各PODを結ぶ光ファイバは中空に張ったケーブルに沿って引かれる。1本辺りの帯域が上がったことでケーブルの本数も以前より減っているそうだ。
|
会場内の出展者からの相談窓口となるNetwork Serviceのブース。Interopのデモンストレーションにネットワークは欠かせないため、臨時とはいえ手厚いサポートが行なわれる。
|
Network Serviceのトラブルチケットシステムの画面。汎用製品ではなくInteropのために開発された専用ソフトを使用している。
|
今回が初の試みとなる、ShowNetの機材解説コーナー「All About ShowNet」。すべてのラックを写真に撮り、それぞれの担当者がコメントを書き込んでいる。
|
各PODの機材の型式や役割が書き込まれている。実際に使ってみての感想も書かれていて、ネットワーク管理者の参考になるかもしれない。
|
ShowNetの基幹部となるNOC。大手町と幕張を結ぶ90Gbpsの光ファイバと、会場内の各PODを結ぶ光ファイバのすべてがここに集まっている。
|
ShowNetを運営するNOCのオペレイティングルーム。ネットワーク自体の管理・運営から、各PODの電源や温度の監視、外部からの攻撃への対応など、仕事は尽きない。
|
ShowNetカフェでは、一般来場者向けにクライアントPCが開放されており、インターネットが利用できる。
|
ShowNetカフェに設置されたPCにはWindows Vistaが搭載されており、すべてIPv6のみで運用されている。
|
この記事のトラックバックURL
http://www.ipv6style.jp/trackback/973