
PCのサポートを超簡単にしてしまう仕事術
リモートアシスタンスをIPv6経由で利用しよう
Windows XPから新搭載された「リモートアシスタンス」という機能がある。これはパソコンの操作がわからなくなった人が、ほかのユーザーにヘルプを求める機能で、リモートデスクトップのようなものだ。
もともとはサポートに役立つと期待されて搭載された機能だが、実際にはあまりポピュラーになったとはいえない。その最大の理由は、社内LANのような環境でしかうまく動かないことが多いからだ。
リモートアシスタンスのようなP2Pを行う際には、相手に直接アクセスできるグローバルIPが必要だ。だが、NATやファイヤーウォールの多いの日本のネットワーク環境では、インターネット経由でリモートアシスタンスを使うことは簡単ではない。
しかしIPv6では、外部へのアクセスは各マシンが基本的にグローバルIPアドレスを使うので、社内でも社外でも同じように使える可能性が高い。そのため、たとえばPCの設定がよくわからない実家の両親に代わって遠隔で設定をしてあげたり、遠隔地にある支店のPCを本社の技術部門がサポートしたりといったことができる。
さらにVistaのリモートアシスタンスはIPv6に対応しているだけでなく、ファイアウォールの設定を(ある程度)動的に変化させることで、セキュリティを保ったまま使うことができるようになっている。
リモートアシスタンスを使ってヘルプを求める手順はつぎのようなものだ。
- Window Live Messengerでコンタクトする
- 招待ファイルを送る
- リモートアシスタンスを開始する
なおどちらのマシンもIPv6接続が可能であることを前提とする。
1,Window Live Mesengerでコンタクトする
リモートアシスタンスを開始するには何らかの方法で相手から招待ファイルをもらわないといけない。招待ファイルとはヘルプを求める側のアドレスや認証情報などが含まれたファイルだ。これをヘルプする側のマシンで実行すると自動的にリモートアシスタンスのヘルプする側のプログラムが起動する。
しかしこの招待ファイルをどのように送れば良いのかが問題だ。Vistaのリモートアシスタンスにはその招待ファイルをメールで送るか、ファイルとして作成するかの2つの方法が用意されている。
今回はWindows Live Messengerを使ってファイルの送信を行うことにする。この方法には音声チャットが使えるのでサポートが楽になるという大きなメリットがあるのでおすすめだ。Windows Live Messengerのインストールや使い方等に関してはマイクロソフトのサイトを参照してほしい。
無事に相手とメッセンジャーがつながったとして、リモートアシスタンスを起動しよう。左下のウィンドウアイコンからヘルプとサポートを選ぶ。するとヘルプ画面が表示される。
ここで「だれかにたずねる」の下にあるWindowsリモートアシスタンスをクリックする。
次に「信頼する人を招待して助けてもらいます」を選ぶ。
この招待をファイルに保存するを選ぶ。
ファイルの保存場所と、パスワードを設定し、完了をクリックすると招待ファイルができる。同時に着信接続を待つウィンドウが現れる。
この段階で、送信した招待ファイルを持つユーザーからの着信だけを受け付けるようになっている。
2,招待ファイルを送る
次に出来上がったファイルを先ほどのメッセンジャーで送信する。
3,リモートアシスタンスを開始する
受け取った側はそのファイルを実行するとリモートアシスタンスが起動し、パスワードを入力する画面になる。正しくパスワードを入力すると、自動的に相手先に接続を行う。すると招待した側の画面に、それを受け入れるかどうかのダイアログが表示されるのではいをクリックする。
すると、呼び出した側の画面が変化し、ヘルプをする画面が表示されるようになる。
後はこの画面を見ながら、メッセンジャーの音声チャットを併用してサポートを行えばよい。
セキュリティは大丈夫か
このリモートアシスタンスの通信はすべて暗号化されているとされている。また招待ファイルも暗号化されているとはいえ、その強度は未知数なので、場合によっては前回などで説明したIPSECの認証と暗号化を併用することも有効だ。














