ビル管理技術のオープン化で省エネとコスト削減を目指す

ビル管理技術のオープン化で省エネとコスト削減を目指す

~ファシリティ・ネットワーキング相互接続コンソーシアムがラボを設置

 ファシリティ・ネットワーキング相互接続コンソーシアムは12月22日、ビル管理で広く利用されているプロプラエタリなプロトコルを、IPネットワーク上で相互接続して利用するため検証を行なうラボを開設した。

 ラボは、WIDEプロジェクトの協力の下、慶應義塾大学・新川崎タウンキャンパス内にある新川崎先端研究教育連係スクエアに設置され、IPv6インターネットが利用可能だ。コンソーシアムに参加した企業は、自らの製品やサービスをラボに持ち込み、他社製品や既存の設備との相互接続性をテストすることができる。

 ラボにはすでに、いくつか機材が設置されており、記者会見においてデモンストレーションが行なわれた。記者会見で行なわれたデモは、発表会場となったIPv6普及・高度化推進協会が主催するIPv6ショウルーム「GALLERIAv6」(丸の内)、ラボ(新川崎)、松下電工のオフィス(汐留)の3カ所を結び、丸の内から汐留と新川崎の設備をインターネット経由で操作するというもの。

 現在、ビル管理においてはBACnetとLONWORKSという二つの標準規格がもっともメジャーだ。両者とも内部においては独自のプロトコルや信号を利用しているが、Webサービスという形でオープンなインターフェイスが用意されており外部から利用できる。しかし、現状ではまったくといって良いほど利用されていない。

 そこでそれぞれのプロトコルで利用可能なXMLによるデータ構造を定義し、相互のプロトコル間で通信を可能にした。このデモでは、新川崎側のLONWORKSと汐留側のBACnetで制御されているシステムを、Webサービスを利用してコントロールしている。このフォーマットはファシリティ・ネットワーキングの相互接続ガイドラインとして利用できる。

 もう一つのデモは、3拠点に設置されたPC上でビルの制御アプリケーションを動作させ、ビル間の連携制御を仮想的に行なったもの。一つのビルに明かりが付くと、隣のビルでも照明がともり、さらにまたその隣のビルがともる。最初のビルの照明が消えると、隣のビルの照明も消え……、という動作を繰り返した。

 実際のビルではなく、コンピュータ上のシミュレーションではあるものの、それを制御するための信号は、ビル管理システムを経由して送られているもので、実際のビルでも許可さえあればすぐに実行可能だという。

 これまでファシリティ・ネットワーキング相互接続コンソーシアムでは、管理システムのIPによる統合を目指して活動しており、その成果はInterop等のイベントで公開してきた。今回のラボ設立に際して行なったデモンストレーションは、それらの成果の集大成とも言えるものだという。

 コンソーシアムの主査を務める東京大学大学院の江崎浩教授は「最初の年は単純なデモをするのに担当のエンジニアが2週間くらい徹夜でやってやっと動いた。次の年はそれが3日くらいになった。今年は1日かからなかった」と、これまでの成果を語った。

■プレスリリース
ファシリティ・ネットワーキングの相互接続性を検証するラボを開設
http://www.wide.ad.jp/news/press/20061221-FacilityNet-j.html

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